2024年5月の記事一覧

4/10 始業式での校長講話

皆さん、おはようございます。日差しが温かく春らしい季節がやってきました。

 さて、毎年のこの時期、小学生のランドセルを作っているクラレという会社が、この春入学する小学校1年生を対象に、将来就きたい職業についてのアンケート調査を行い、先日、その結果が発表されました。
男の子は、1位警察、2位スポーツ選手、3位消防・レスキュー隊、
女の子は、1位ケーキ・パン屋、2位芸能人歌手、3位花屋 でした。

 特に、男の子の警察官は、3年連続1位で過去最高の2割が希望、女の子も過去最高の4位にランクインされました。この警察官人気は、20年前の4倍で、3位の消防・レスキュー隊は1割が希望し、20年前の2倍の数となっています。恰好いい制服で街を守り、事故や災害時に活躍する姿が憧れを集めているのではないかとの分析です。

 将来の職業選択においては、「社会で人の役に立ったり、人を幸せにする職業、自分の興味・関心」に基づく職業選択が大事です。卒業後、いずれ働くことを考えると、人の役に立ち感謝される職業、自分が生き生きと活躍できる職業に就くことは、今後の人生100年時代と言われる社会では大切な視点です。

 また、皆さんがこれからの社会で活躍する人材として、その力を発揮することが求められます。そのため、高校生活は、自己を見つめ、将来を思い描いたり、力は備えるための時期でもあると言えるのです。

 そこで皆さんに期待を込めて、2つのことお願いします。

 一つ目は、高校生活の中で、是非、目標を定め、何か一つ、一つずつでも、小さなことでもいいので、挑戦(チャレンジ)をして欲しいということです。挑戦をしてくと、上手くいくこともあるし、失敗もあると思います。

 私が尊敬する相対性理論を導き出した、ドイツの物理学者アインシュタインは、「失敗しない一つの方法は挑戦しないこと。しかし、これでは何の経験・成長も生まれない。失敗したことが問題でなく、失敗から学ばないことが問題」であると述べています。高校生活で、何事も自分の意志で取り組み、上手くいったこと、失敗したことを活かす姿勢が大切です。是非とも、授業や学校行事、部活動など学校生活において、多くの挑戦(チャレンジ)をして下さい。

 二つ目は、相手を尊重する心や思いやる心を持ち、一人ひとり違っている多様な個性をお互いに受け止め、認め合う豊かな心を持ってほしい。クラスや在校生と良好な人間関係を築き、協力して欲しいと思います。学校全体が笑顔にあふれ、居心地のいい場所となるよう協力してください。

 以上、私から皆さんへの二つの期待を込めた話を終わります。 

2023/04/20